幸せと成功

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 国連の調査による2017年世界幸福度ランキングでは、日本は世界51位と主要先進国では最下位となりました。ブラジル、メキシコ、ロシアより低いなんて、日本は幸福な国ではないのでしょうか。

 こんなに豊かで、清潔で、安全で、誠実で、日本って本当にいい国だなと私は思いますが、欧米の価値観に当てはめると少し違うようです。あなたにとって幸福って何でしょうか。

 ちなみに前記ランキングにおける調査項目は次の通りです。

  1. 一人当たり実質国内総生産(GDP)
  2. 社会的支援の有無(困ったときにいつでも助けてくれる親族や友人はいるか)
  3. 健康な平均寿命(健康を最優先しているか)
  4. 人生の選択をする自由(自分の生き方を自由に選択して、満足しているか)
  5. 寛容さ(過去1ヶ月に慈善事業に寄付した金額はいくらか)
  6. 社会の腐敗度(政府やビジネス界の汚職はないか)

 幸せと成功とは少し違いますが、日本におけるビジネスはかつてと比べて成功が難しくなりました。香港で大成功している日本人実業家から「日本人は海外に出るべし。今と同じだけ頑張ったら海外の方が成功しやすい」と聞いたことが忘れられません。

 日本のGDPは世界3位ですが、実質GDPの過去20年間における伸び率はたったの15%です。そこに大きな問題がありそうな気がします。同期間でアメリカ58%、イギリス117%、韓国123%、中国430%と、それぞれ大きく成長しているのですから日本の低迷さが際立ちます。

 これでは国内でいくら頑張ってもなかなかビジネスは上手くいきません。もちろん成功している人はたくさんいますが、起業に対する成功の割合がかつてとは違うのです。

 低成長でも、会社が大きくならなくても、維持存続できる企業作りが普通の中小企業の目指すところですね。