AI革命


 いま採用市場は超売り手市場です。みなさまの会社は採用活動でご苦労なさっていませんか。

 これは好景気というよりは就業者人口が減っていることが最大の原因です。過去10年で生産者人口は約1000万人も減っているのです。

 その穴の一部を補完してくれるのが外国人による研修制度です。ある建設関連の社長は、「研修生がいなかったら会社はとっくに潰れている」とまで言います。

 これは研修という名の下、国内ブルーカラーの労働力不足を外国人労働者で穴埋めしているのです。豊かな時代に育った日本の若者たちに厳しい現場作業は勤まらないのです。

 もうひとつの人手不足の解消法は企業のAI(人工知能)化です。今後10~20年で人間が行なう仕事の約半分がAIやロボットに取って代わられると言われています。弁護士でさえ必要なくなると言われます。

 弁護士が消えてなくなるくらいですから、いわゆる知的労働といわれる税理士、社労士、ファンドマネージャー等々もAIで簡単に駆逐されてしまいます。

 かつてはブルーカラーが機械化の対象とされてきましたが、AI革命ではホワイトカラーがその対象なのです。

 人間は働かずAIやロボットが働いてくれることで、人類が豊かになるのでしたら理想ですがそんなに甘くありません。AIに投資する資本、知恵、勇気のある人にはとてもいい時代になるでしょう。

 その一方で、お金も知恵も勇気もない普通の人たちは、世の中の移り変わりをただ見ているしかありません。結局のところ、持つ者と持たざる者との格差がますます大きくなるのがAI革命なのです。その意味では、かつての産業革命と同じです。

 世の中がどんなに便利になっても、それで人々が幸せを感じられなかったら何の意味もありません。経済的豊かさや便利さで幸せになるのではありませんね。