あるべき論

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 2019年4月の天皇陛下退位に伴い祝日がまた増えるかもしれません。政府は休日を増やすことで国民の歓心を買おうとしているように思えます。平成になってどれだけ祝祭日が増えたのか調べてみました。

  • 昭和の日…4月29日
  • みどりの日…5月4日
  • 海の日…7月第3月曜日
  • 山の日…8月11日

 休みが増えることに積極的に反対する国民は少ないものです。私も休みは嫌いではありませんが、本当にそれでいいのでしょうか。

 元英国首相のマーガレット・サッチャーは、国民に対して余暇を楽しむように勧めるのではなく、「質素倹約であれ、勤勉であれ」と子供をしつける親のように言ったものでした。

 低成長下の日本で、働き過ぎるな、休みなさい、消費しなさいと勧めるのですから基本的思考が大きく違います。

 先日、平成30年税制改正大綱が発表されましたが、これからは高所得者に厳しい税制になりつつあります。

 大衆の歓心を買おうとするのは日本の政治家のよくないところですね。やり過ぎると夢のない世界になってしまいます。

 サッチャーは大衆の金持ち批判に対して、「金持を貧乏にしても貧乏人が豊かになるわけではない」と言いました。

 国民(社員)に気に入られる言葉を発するのではなく、国家(会社)はどうあるべきか、国民(社員)はどうあるべきかの哲学が欲しいものです。ゆとり教育から学ばなくてはいけませんね。