理想の上司

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 ある調査によると「将来は親と同じ仕事をしたいと思いますか?」という質問に、7割の小中学生たちが「したいとは思わない」と答えているそうです。

 仕事から帰った親が「はぁ~疲れた」「ストレス溜まる~」「やってられないよ」と連発していたら、それを聞いた子供たちは、仕事って楽しくないものだと思い込んでしまいます。潜在意識に刻み込まれたその思いは、子供たちの将来に大きく影響してしまいます。

 子供たちに「勉強しなさい」と言う前に、まずは親自身の言動で、働くことや大人になることの素晴らしさを伝えることが大切な家庭教育ではないでしょうか。

 これは社内における上司と部下の関係でも同じことが言えます。

 先日もある会社の若手社員から「上司のようになりたくない」と聞きました。今では出世は働く動機づけにはならなくなっているようです。

 また別の調査では、好きな上司より嫌いな上司が多いという結果が出ています。部下の考え方や仕事への取り組む姿勢によって、理想の上司像は180度変わることもあるので、常に部下に好かれる上司を目指すべきとは言いませんが、嫌いな上司の方が多いと言うのもどうかと思います。 

 人は自分が目指す人が見つかることでやる気になるものです。自分自身が部下にとって目指す人になりたいものです。

 上司と部下では立場が違いますから、部下を説得することは出来ます。しかし部下を本気にさせられるかどうかは別です。

 何を言うのかではなく、誰が言うのかが大切です。その意味でも、人間的に尊敬できる上司でなくてはなりませんね。ハイ、心して頑張ります。