教育勅語

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「教育勅語が受け入れられないので辞退します」

 先日、パートさんに採用通知を出したところ、先方から辞退の申し出がありました。残念な気持ちになりましたが仕方がありません。

 大石会計の社員は、入社後1ヶ月以内に教育勅語を覚えてもらうことになっています。毎朝礼では、クジに当たった人が教育勅語を暗誦します。

 教育勅語が万人に受け入れられるとは思いませんが、大石会計ではとても大切にしています。方向性が合わない人が入社しても、いずれ楽しくないことが起こってしまいますから、最初から一緒にならないほうがいいのです。

 一方でありがたいことに、大石会計で教育勅語を大切にしていると聞いて、とてもいい取り組みだと、わざわざ連絡してくださる方もいらっしゃいます。

 私たちは、素の自分でいると、ついつい自分勝手な考えや行動になりがちです。毎日教育勅語を暗誦することで、日本人として、いや人として何が大切なのかを潜在意識に刻み込んでいきたいと考えています。

 誤解されている方もいると思いますので、教育勅語について少し説明させてください。教育勅語は、戦前の小学生はみな暗誦していました。そこには軍事色も宗教色も儒教色すらありません。世界中どこに行っても通じる道徳規範として明治時代に熊本藩士によってつくられ、明治天皇のお言葉を通して世に出たものです。明治神宮に行くと、携行用教育勅語をいただくことができます。

「両親を敬い、兄弟仲よく、夫婦仲睦まじく、友達とは信頼しあって、慎み深く、他人を愛し、学問を修め、技術を身につけ、知能に磨きをかけ、徳を高め、進んで公共の利益や世間の務めに尽力し、世のために働き、決まりごとを守り、危機が訪れたら勇気を持って公に奉仕しよう……」

 このように人として当たり前のことが書かれています。

 終戦から70年が経ちました。当時、自己を犠牲にして他人に尽くす日本人の精神世界に恐れをなした連合国軍は、日本の弱体化、日本人を骨抜きにするために教育現場から教育勅語と修身を外したのです。

 まんまと日本人は、自虐的な国民になってしまいました。しかし、日本人としてのアイデンティティは忘れたくないものです。