採用難②

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   就職しても、就職先の会社の社風や方向性が合わなかったら最悪ですよね。誰にとって最悪かって、社員にとっても最悪ですし、会社にとっても最悪です。

   大石会計が採用時点で一番重要視することは、その人が当社に合う人か否かです。どの会社でも、特に大切にしている考え方ってあると思いますが、それに合わない人は絶対に採用してはならないのです。

   では仮に、有能な即戦力だけれど当社と基本的な考え方が合わない人が応募してきたらどうするでしょうか。

   それはやっぱり採用しないことですね。採用したいと思う気持ちは抑えて、断るのがいいのです。これは過去の経験から明らかです。

   仕事ができる人の社内での影響力は大きいものがあります。ですから会社の方向性とは違う考え方の人ほど採用してはならないのです。

   これは、良いとか悪いとかの話ではありません。合うか合わないかです。会社というところは、会社の価値観を社員に合わせることはありません。社員が会社の方向性に合わせてもらうしかないのです。

   人材難の中での採用ですと、社員を選ってはいられないという声も聞こえてきそうですが、会社の方向性に合わない人を採用することは本当に最悪です。会社を混乱させた上に、遠くない将来辞めていくことになるからです。

   「採用の失敗は教育では補えない」と言ったのは、リッツカールトンの元日本支社長の高野登さんです。

   満足を超えるサービス、至高のホスピタリティと言われるリッツカールトンですら、元々サービスマインドのない人を採用してもホスピタリティあふれる人材には育てられないと言うのです。

   中小企業における会社の方向性は社長の考え方そのものです。社長がどのように考えるかによって、そこに集う社員も文化もまったく違う会社になります。ホント、社長の責任は重大ですね。