皆瀬

　人生を振り返って、あの頃に戻りたい、戻って違う道を選んでみたいと考えたりすることがあるかと思います。もちろん戻ることなんてできませんが、子育てをしていると、時折、人生をもう一度繰り返している気分になります。

　さて現在、私は約四半世紀ぶりの高校受験真っ只中です。
子どもにとっては自分で選択する、人生初の分かれ道かもしれません。自分の時も悩みましたが、今も子どもと一緒に悩んでいます。

　とはいえ、当然ですが、かなしいかな、小うるさい人生の先輩の、なによりスポンサーとしての目線になってしまいます。そして結局は見守り、応援することしかできません。

　しかし思うことは、どんな道を選んでも結果的には同じなのではということ。人生の数々の分かれ道で、もし違う道を選んでいたとしても、今ここにいる気がします。きっと大切な人とは遅かれ早かれ出会っているのではないか、とも思います。

　どの道を歩むか、ではなく、どう生きるか。今しかない学生時代を精一杯楽しんでもらいたいと願っています。