第6波に向けて

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倉又

 私の身内に、6月の健康診断でガンが見つかりました。そこから精密検査を受けられたのが7月に入ってから、検査結果が出たのが8月末、入院の予約が取れたのが9月末でした。テレビや新聞では言われてはいましたが、今一つピンとこなかった医療ひっ迫を実感した瞬間でした。

 7月の検査の時点での病状を9月に治療する、乳がんだったのですが、2ヶ月でどのくらい進行しているのか、2ヶ月前の状態で判断した治療方針で良いのか不安だったと聞きました。

 身近でコロナに罹った人がいなかったこともありますが、医療ひっ迫と聞いてもどこか他人事のように考えていたことを反省しました。例えばワクチン接種ですが、住んでいる自治体では予約が全く取れず、コロナ感染者が減少傾向なのをニュースで知ると、こまめにネットを確認するのがめんどうになってワクチン接種を諦めた時期もありました。

 しかし、自分がコロナに罹らなければ、病床を使用せずに済むので間接的に誰かを助ける事になるかもしれないと思い直し、2回目の接種はこれからですが、10月末になんとか1回目の予約が取れて接種をしてきました。

 通常営業を再開した飲食店やハロウィンの人だかりを見ると、ようやく宣言も明けて通常の日常に戻りつつあるように感じます。東京都の新規感染者数が一桁になる日も出てきています。

 コロナ関連の話題を見聞きする機会が減って安心してしまいますが、自分が良ければ良いではなく、周りの人のことも考え、ひとりひとりが今できることを考えながら、あるのかないのか年末年始にかけての第6波に注意をしていかなければなりません。

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