つなげる思い

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M.T

 「つなげる思い日本一お願いします!」
朝礼の際に、大石会計ではその年の目標を大きな声で宣言します。
今年、つなげる思い日本一にしたのには、二つの理由があります。

 会計事務所の仕事は、月次監査をして、決算書を作成して申告をするといった仕事がメインで、税法や簿記が分かればできる仕事なのかと思っている方もいるのではないかと思います。
もちろんそういった仕事ではありますが、一番大事なことは、コミュニケーションだと思います。
お客様としっかり向き合って、ちょっと先のことまで考えてあげてアドバイスできるところまでやれたら良いなと私は思います。

 会計事務所の一職員が、経営者の方と関わらせていただき、会社の経営状況、財務状況、資金繰りなど、ある意味お財布の中まで見せていただいているようなデリケートな仕事でありながら、そこまで見せてくださっているお客様にも何かアドバイスやサポートをさせていただくのであれば、ちょっと踏み込ませていただき、本音で伝えることも必要だと思っています。

 日常の仕事においても、もっと考えてあげられることもたくさんあります。例えば決算書作る際にも、銀行評価をあげられるように、経営者保証は外してもらえるように、営業利益でプラスにできるようにとか、そして融資がすんなり受けられるようにとか、この先に訪れてくる相続のときに純資産が大きくなりすぎていて大変だから、今から打つ手はないものか、相続の時にこの株主の構成で大丈夫なのかなど、長く関わらせていただくほど一緒に考え提案できることもたくさんあるのです。
大変やりがいを感じる仕事だと思います。この思いを皆につなげていきたいのです。

 もうひとつには、正直なところ年齢です。長いことこの業界にかかわらせていただきました。この仕事は大好きで、この仕事にかかわらせていただけたことで、いろいろな知識を得ることもできましたし、安定した給料があったからこそ安心して子育てもできましたし、シングルマザーながら小さな家も買うことができました。
まだまだ大丈夫!と思っていましたが、体は正直で、疲労感が抜けないのは否めないとやっと思うようになりました。

 最近、若くて優秀な人材がたくさん入ってきてくれました。DXやらAIやら時代も変わってきています。
会計事務所の在り方も変わっていくと思いますが、お客様に対する思いや、私が今まで経験してきたことは次の世代につなげたいです。

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