社会人一年生

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 今春、息子が就職しました。中高大と好き放題に過ごしてきたので、親としては手離れしたことにホッとしているところです。

 最近では、「お父さんはどう考える?」「大石会計ではどうしている?」等々と、私の話にも真剣に耳を傾ける場面が多くなりました。社会人としての自覚が芽生えたことが伝わります。

 学生時代はいわば人生のリハーサルに過ぎませんでした。しかし社会人になったからには、一年生をまだリハーサル中だと思ったら大きな間違いです。もう本番は始まっているのですから。

 入社して半年もすると、その人の職業人としての将来性が見えてきます。責任感、正義感、誠実さ、やる気、・・・案外早い段階で周囲の人は判断してしまいます。当たり前ですが、学生時代の勉強やスポーツとは全く別のモノサシで他人から評価されることになります。

 この他人の評価は社会的成功度合いに比例すると思ってほぼ間違いありません。そこでは自己評価は何の意味も価値もありません。言ってみれば、他人からどのように評価されるのかがすべてなのです。

 八方美人が良いとか、敵をつくるなとかではありません。自分の人生観を高めて、周りに振り回されることなく、他人を導けるような影響力のある社会人になってもらいたいものです。

 良い意味で他人を振り回すような人生がいいですね。