自分を変えればいい

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 人間関係というのは難しいものなのでしょうか?普通にしていたら人生で人間関係のトラブルなんて滅多に起こらないと思うのですが。

 しかし、起こるところには起こるもので、パレートの「2:8の法則」通りに2割の人に8割のトラブルが集中して起こってしまいます。

 自分の周りにいる人は自分の鏡と言います。相手がそうしているのは、かつて自分が相手に対してそうしてきたからです。

 社内においても、周りが助けてくれないのは自分が助けてこなかったから、周りから信頼されないのは自分が信頼してこなかったから。

 人というのは、一番分かっていないのが自分自身についてです。相手の短所はいちいち気になっても、自分の短所は他人には気付かれないと思いたいものです。相手はお見通しなのにです。

 自分が思っている自分と、他人が見ている自分との間の乖離が大きいほどトラブルが増えてしまいます。

 相手に合わせて接し方を変える必要はありませんが、相手の反応によってこちらが反省し考え方や姿勢を変える必要はあります。

 相手に対して、「またか」とか「いつもそうなんだよな」「分からない奴だな」と思うのだとしたら、そこにこちらの足りないところがあるのかもしれません。

 苦手な相手でも、その発言や行動を好意的に受け止めようと意識するだけで気持ちは和らぐものです。

 人が最も影響を受けるのは、知識や技術ではなく、自分の周りの他人の生き方です。尊敬している人の前ではやる気になり、そうではない人の前ではやる気がなくなります。部下がやる気がないのは、上司が尊敬されていない証拠なのです。

 人間関係の問題は、根本的原則から考えれば簡単に解決できる問題です。その原則とは、「他人を変えたければ、自分を変えればいい」ということです。

 結局は、相手の問題ではなくこちらの問題なのです。言うは易しですけれども・・・。