最悪に備えて

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 あなたの会社には、いつも問題点に気付いて指摘してくれる人っていますか。一見すると優れ者のようですが、欠点にケチだけつける人だったら困りますね。一緒に解決策を考えてくれる人でしたら助かります。

 世の中の状況が変わるとそれまで正しいと思っていたこと、もてはやされていたことに、本当にそれでいいのかという声が聞こえてくることがあります。

 コロナ禍で2020年4月の訪日外国人数は2,900人と前年同月の290万人に比べて99.9%の減少でした。インバウンドに頼っていた事業者は壊滅状態です。

 するとテレビでコメンテーターは、インバウンドに依存するのはよくないと言います。ごもっともですが、あれだけインバウンドの招致を官民挙げて結果を出してきたのに、状況が悪くなると「そら見たことか」となるのです。

 グローバル化とかボーダーレスという一方で、何か起こると真逆のことを言い出すのです。コロナだけでなく国際問題が勃発する度に、国内部品調達率や食料自給率を上げよと言います。経済が国外と繋がることそのものがリスクですが、今さら鎖国はできません。

 なにごともある程度のリスクには回避策とともに覚悟も必要です。個人で考えても、マイカーの事故から自身を守ろうと思ったら、高いお金を払って頑丈なボルボに乗るのがいいに決まってます。しかし、それは誰もができませんから、コスト重視で軽自動車にも乗ることになります。そして、もしもに備えて自動車保険や生命保険にも入るのです。

 私も今回のコロナ禍に直面して、会社としてのリスク回避策(働き方)と、最悪の事態に備えた対策(保険と遺言)を講じています。考える機会を与えてくれたコロナ様には感謝です。