計画


「5年間顧客倍増計画」……今から15年ほど前、私が社内で唐突にぶち上げた計画です。それまで計画など立てたことがなかった私の初めての宣言でした。

 社員はワクワクするかと思ったのですが、あにはからんや下を向いたまま無言でした。きっと不安になったのでしょう。

 その時、私には目標達成のための手段はありませんでした。ただ言葉にしてみただけです。

 しかし脳は空白を埋める習性があるといいます。潜在意識は答えを探してくれるのです。結果はというと、5年では無理でしたが6年目で目標は達成できました。

 やり方が分かってから目標を決めるのではありません。決心するのが先です。それを紙に書いて残す。強く思ったことだけが実現するようです。

 これは経営者にとって大切なことです。自分たちにとって価値ある目標を設定して社内で宣言する・・・・・・経営計画を作るのです。

 その際、5年後の目標をどのように達成するのかなんて、宣言する必要はありません。数年後の目標には理想も込められています。理想を形にする方法は現時点では要りません。

 ただし1年目の目標については理想ではありません。現実ですから、達成の手段が必要になります。

 大石会計は創業から30年経ちましたが、後半の15年間で社員数が数倍に増えたのは経営計画の効果だと思っています。この経験から、ただ頑張るだけではなく、考えるという工程の大切さを実感しています。

 中小企業の多くは経営計画書がありません。経営者が目標や計画の大切さに気付いてくれるといいのですが。