日中友好

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 今年の新入社員の一人は中国人の女性です。大石会計では、特に外国人枠の採用はありませんので、普通に日本人学生との競合の中での採用でした。

 彼女は大石会計への入社を強く希望し、昨年の面接には、私の著書「社長の教科書」「社長の指南書」をしっかり読んで臨んでくれたそうです。ありがたいことです。

 面接で、どうして日本で働きたいのですかの質問に、「日本が好きだから」「日本人は優しいから」「日本で働いて、日本で子育てしたい」と答えたことを思い出します。

 大石会計では内定後の数ヶ月間、本人の希望で週一日程度のアルバイトをしてもらいます。採用する側もされる側も、入社前に共にマッチングを確認し合うのが主な目的です。間違って合わない会社に入社してしまったらお互いが不幸ですから。

 誠実で謙虚、気遣い上手、朝から最高に気持のいい挨拶、プラスの言葉等々・・・・・・愛され体質です。日本人より日本人らしく感じます。

 彼女の従兄弟は中国で日本語を教えていて、その影響で日本に興味を持ったそうです。ちなみに彼女のお兄さんも中国の大学で4年間日本語を学んだ親日家族です。

 4月1日の入社式には、お母さんとお姉さんにご無理を申し上げて参加してもらいました。お二人とも初来日ですから、彼女には入社2日目からいきなり有給休暇を前取りさせました。親孝行のためです。

 中国のお母さんたちは私と同席する際、私が勧めても私より先に座ることはありません。食事の席では、店員さんの配膳の順番にも気遣いします。「娘を厳しく育てて欲しい」「役に立つ人間にして欲しい」と言われるお母さんからは、儒教の精神を感じます。人として大切なことは海を挟んでも変わりません。やはり人格形成の原点は家庭環境ですね。

 社員とそのご家族の期待に応え続けられるよう、心して事務所経営に取り組まなくてはと改めて思えた年度の始めでした。