日本人の道徳観


 かつて戦前の日本では、修身や教育勅語により、道徳教育をしていました。さらに遡ると、寺子屋や藩校では論語の素読などを通して人生で大切にすべき教訓が教えられました。

 修身は、吉田松陰や勝海舟、二宮尊徳など偉人の具体的エピソードを通し、正直、勤勉、正義、公益などの徳目を教えていました。

 教育勅語は、明治維新後の西洋文明が流入してきた時代に、伝統的価値観や倫理観が喪失される世相を憂えた指導者達が作った道徳規範です。そこで目指したことは宗教色も政治色、軍事色もなく、世界中で通用する道徳規範でした。

 残念なことに、太平洋戦争後に連合国統治下で、修身と教育勅語は教育の現場から葬られました。日本人の精神性を壊し骨抜きにするためです。昔はどの学校にもあった二宮尊徳像は、今は見ることもなくなりました。

 戦後の教育は個性を重視し、個人の権利がより主張されるようになりました。それに異を唱えるつもりはありませんが、人権を声高に主張する人や人権派と言われる団体は少し怖い気がしてしまいます。

 大石会計の社員は、論語を学ぶとともに、入社したら1ヶ月以内に教育勅語を暗誦することになっています。思想教育をする気はありませんし能力もありませんが、日本の良さや価値観は世代を超えて伝えたいものです。

【教育勅語の12の徳目】

  1. 父母に孝に(両親を大切にしましょう)
  2. 兄弟に友に(兄弟仲良くしましょう)
  3. 夫婦相和し(夫婦はいつまでも仲睦まじく)
  4. 朋友相信じ(友達とはお互い信じ合い)
  5. 恭倹己を持し(自分の言動を慎みましょう)
  6. 博愛衆に及ぼし(広くすべての人に愛を捧げましょう)
  7. 学を修め、業を習い(勉強に励み技能を身につけましょう)
  8. 智能を啓発し(智能を養い才能を伸ばしましょう)
  9. 徳器を成就し(人格の向上に努めましょう)
  10. 公益を広め、政務を開き(広く世の人々や社会のために尽くしましょう)
  11. 国憲を重んじ、国法に従い(規則に従い、社会の秩序を守りましょう)
  12. 一旦緩急あれば義勇公に奉じ(危急のときは勇気を持って世のために尽くしましょう)