感謝はされるのではなく、する


 大石会計では来春採用の大学生の採用活動が終わりました。彼らと一緒に働ける日が今から楽しみです。

 このごろの採用面接では、仕事をするなら「自分は感謝される仕事をしたい」と価値観を表明する人が増えてきました。それはそうです。誰だって感謝されたいのです。

 その他にも「お客様に寄り添って仕事をしたい」も大学生からよく聞くセリフです。みんなが同じような価値観を表明するのは、時代なのか、流行りなのか、就職課の指導なのか、よく分りませんが少し違和感を覚えます。

 先日、中途採用の面接で「感謝される仕事をしたい」と言った求職者に聞いてみました。「それでは、あなたが最近感謝したことを教えてください」と。

 求職者はこれには答えが詰まってしまいました。自分は感謝されたいのに、他人に感謝することが少ない。少し変ですよね。与えてもいないのに与えられたい、これもこのごろの傾向かもしれません。

 感謝されるかどうかは職種や仕事そのものではありません。作業としてのサービスではなく、相手に喜んでいただこうと思いをこめてサービスを提供したら感謝される場面はおのずと多くなると思います。その思いの強さに個人差があるのです。

 敢えて言うなら、「感謝されるような生き方をしたい」が正しいのではないでしょうか。そうしたら感謝されるに決まっています。まあ私も言えた立場ではありませんけど。

 感謝するのではなく感謝されたい、支援するのではなく支援されたい、愛するのではなく愛されたい・・・これでは違うと思います。

 タナボタとは、棚にこぼれ落ちるくらいボタモチをのせ続けるのだそうです。他人に期待ばかりするのではなく、期待される人間になりたいものです。