適者生存

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 『最も強いものや、最も賢いものが生き残るのではない。最も変化に適応できるものだけが生き残るのだ』いまでは企業経営にたとえられることが多くなったチャールズ・ダーウィンの進化論の一節です。単に強いものだけが生き残るのでしたら、サバンナにはシマウマはいなくなってライオンだらけになってしまいます。

 ダーウィンの言う種の淘汰の過程は、自然の淘汰であり、自然界で環境に最も適した変異が生き残り、弱い変異が死に絶える過程です。つまり自然界の種には、どの変異が生き残るのかを意識的に選ぶのではなく、環境に選ばれた種が生き残ることになるのです。

 これに対して人間が作る組織では意識的な淘汰が可能です。企業経営においては突然変異という偶然の変化を待っているわけにはいきません。自らが意図して変化を作り出すことが大事です。

 では企業はどのようにして変化していくのでしょうか。大企業はともかくとして中小零細企業は他社の真似ごとから起こる変化も少なくありません。他社の活動や経営者の生き方などから得た気付きをわが社にも取り入れることで、大きな変化のきっかけとなることがよくあります。

 プライド高き経営者は他人の真似ごとには抵抗があるかもしれませんが、メディアから情報を収集することも、他社から学ぶことも言ってみればどれも同じパクリなのです。普通の中小企業にはオリジナルのものなどあまりありません。あったとしてもそれが他社との差別化になっていないのが現実なのです。

 やり方はもちろん、あり方にしてもこれはいいなと思ったものは積極的にパクってしまえばいいのです。パクったものに魂を込めてしまえば、それでオリジナルになってしまいます。

 意外なことに、パクリのネタは同業他者よりも異業種に多く見つけられるものです。異業種に対しては肩肘張らずに素直な気持ちになれるからかもしれません。

 そこでです、みなさま大石会計事務所に是非一度足をお運びになりませんか。社員の方が大石会計の朝礼に参加されるのも歓迎です。一度でも他の会計事務所に訪問されたことがある方でしたら意外な光景が目の前に展開されると思います。そしてもちろんですがお持ち帰りいただけるパクりのネタにも事欠かないと自負しております。