私の習慣

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「入社3年目までの習慣で、人生の7割が決まる」と唱える本がありますが、人生を変えたければ習慣を変えるのが一番の近道です。

 もっとも習慣を変えるのは簡単なことではありません。インパクトのある体験をすると一瞬で習慣は変わりますが、普通は新しいことを習慣化するにはそれなりの時間が必要です。身体に馴染ませる、脳みそに馴染ませる、そして潜在意識に馴染ませる。これは1週間や2週間では出来ません。ですから、いい習慣を身につけられることも、ひとつの能力なのかもしれません。

 以下は良いかどうかはともかく私の習慣の一部です。習慣ですから意識してやっていることはひとつもありません。朝起きて顔を洗うのと同じレベルのものばかりです。

 合掌

 毎朝、父の位牌に線香をあげ、毎日の報告と感謝をし、これから向かう道について手を合わせてお願いをします。願いごとはひとつではなく、思い浮かんだことはすべてお願いすることにしています。 

 トイレ掃除

 数年前から毎朝実行している事務所のトイレ掃除です。ゴム手袋やブラシを使わずに、亀の子だわしを素手で握り便器をゴシゴシ磨き、床を雑巾がけします。社内では私に指図する人も文句を言う人もいません。だからこそ私がやる意味があるのです。

 タメ息をつかない

 誰も私のタメ息を聞いたことのある人はいません。「タメ息をつくと幸せがひとつ逃げていく」と昔のラジオのフレーズにありましたが、私は嘘をついてもタメ息だけは絶対につきません。タメ息ひとつで周囲の空気を一瞬で変えてしまうこともありますから。

 朝、出がけに怒らない

 朝は怒りません。一日が楽しくなくなります。朝出がけに怒ると、帰宅するまで家族がどうしているのか気になり、一日中後悔してしまいます。ですから絶対に朝は怒りません。

 寄せ箸をしない

 小学生のころ、食卓で小皿を箸の先で手前に寄せたら、父に火が出るほど怒られました。どうしてあんなに怒ったのか分かりませんが、とにかく怒られたことが忘れられません。ですから一人で食事をしているときにも寄せ箸は絶対にしません。

 これらはたいした習慣ではありませんが私が大切にしていることばかりです。そして本当はこれらの習慣以上に大切なのは、目に見えない思考の習慣です。同じものを見ても人によって見え方や感じ方が違うのです。つまり、人によってその後の行動が違ってくるのです。出来ることならいい習慣を身につけたいものです。