東京マラソン

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 昨日、東京マラソンに初参戦してきました。タイムは3時間52分53秒。交通を遮断した大都会のビル街を駆け抜けるのは、予想していましたがかなりの爽快感です。ただ、最後の坂は疲れた脚に最後のダメージを与えてくれます。

 もともとマラソンは好きで始めたわけではありません。学生時代はずっと体育会系でしたが、ランニングを楽しいと思ったことは一度もありません。就職してから、友人が毎週末にジョギングをしていると聞いた時には、何が面白くて走っているのか理解に苦しみました。

 そんな私が走り始めたのは、6年前に高校の先輩に勧められて、断れずに参加した河口湖マラソン10㎞の部でした。47歳の時です。その後50歳でフルマラソンに初挑戦して、今回の東京マラソンは6回目のフルマラソンとなりました。

 走ってみると毎回辛いのがマラソンです。しかし、完走後にはさっきまでの辛さは忘れて、また次のレースに参加することを考えているのですから不思議なスポーツです。ただただ苦しいだけでは続けられないのですが、そこには言葉にならない達成感があります。

 そしてマラソンには、達成感のほかにもやってみて気付いたいくつかの効用がありました。 

 なんといっても最大の効用はストレス解消です。「走っているときに何を考えているのですか」とよく聞かれます。肉体的には多少辛くなりますから、嫌なことなど思い出せません。反対に楽しいことも考えられません。つまり何にも考えていないのです。経験したことはないのですが、禅とか瞑想にも通じるのかもしれません。精神的にリセットされるので、ランナーはウツにならないと言われる所以がここにあるように思います。

 その他にも、「適度の疲労により熟睡できる」、「努力が報われるということが実感できる」、「有酸素運動で脳に血液を多く送るので頭の回転が良くなる」、「減量できる」。いいことばかりです。

 4月には事務所の30歳代のランナーと3人で100kmマラソンに挑戦します。いわゆるウルトラマラソンというやつです。ランニングの消費カロリーは、体重(㎏)×距離(㎞)、といいますから、私の場合は67×100=6700kcalも消費してしまいます。どうなるのか想像もつきません。ただ何につけても初体験はワクワクするものです。