和して同ぜず

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20160118

 大石会計事務所では、各人が毎朝日本一宣言を行なっています。「気遣い日本一」とか「チャレンジ精神日本一」「やさしさ日本一」……と、なりたい自分を意識して一年間朝礼で言い続けるのです。

 私の今年の日本一宣言は、「和して同じない男、日本一」にしました。これは論語の中にある「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」からいただいたものです。

 意味は、立派な人(君子)は自分の意見を持ちながらもみんなと調和を保って行動し、安易に同調しない。一方、凡人(小人)は、主体性に欠け気軽に他人の意見に同調するが、全体の調和などに心を配ることはないため友好関係は築けないという意味です。

 私が社内で最も重視していることは『社員同士の和』です。つまらない揉め事があると楽しくないばかりでなく、仕事の生産性も落ちてしまうものです。 

 自分の価値観を表明しつつ、他人の価値観をも受け入れられる人は素敵です。自分の意見や考え方と合わない人がいるからといって、いちいち否定していたのでは年中戦争が勃発してしまいます。

 私は採用面接の場で、社内で派閥をつくること、意地悪やいじめ、無視をすること、特定の人とのみ付き合うこと等々は許さないと言っています。これをやってしまった人には会社を辞めてもらいますと伝えています。

 ある社会保険労務士にこの話をしたところ、それで会社をクビにするのには問題があると言われました。はじめから会社の考えを伝えてあるのですから、嫌なら入社しなければいいのです。

 ではどうして許さないのか、辞めてもらうのか。理由も説明も要りません。ダメなものはダメなのです。

 でも、実際にクビにしたことはありません。しかしハッキリ意思表示しておかないと、小さな組織といっても揉め事って結構起こるものです。皆さんの職場はいかがですか。