ネットの功罪

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20160125

 インターネットの功はとにかく世の中を便利にしたことです。その情報量は200年以上の歴史のあるブリタニカ百科事典の書籍版を廃刊に追い込んだほどです。

 学生時代に暇さえあれば「現代用語の基礎知識」を読んでいた私ですが、それも今はもう昔です。最近では広辞苑を引くことさえ滅多にありません。

 しかし、あまりに簡単に手に入る情報にはありがたみもありませんし、情報の真偽のほどは自分で判断するしかありません。

 功もあれば罪もあるのが世の常ですからいいことばかりではありません。知らなくていい情報まで知ってしまうのもネットです。

 情報を自分の人生に本当の意味で役立てられたらいいのですが、部屋にこもって簡単に入手できるだけに経験、体験が少なくなってしまいがちです。

 知識で人生が変わるってあまりないと思います。人生を変えるには、環境や経験、努力によって習慣や価値観が変化することが大切ですが、それらはネットでは得られません。

 私たちは多くの影響を他人から受けますが、人にしても実際に会わなければ分りません。いえ会ったって分らないのですから、ネットだけで判断は出来ません。

 自分の立ち位置をしっかり持っていないと、溢れる情報に右往左往してしまいます。こうしてブログを書いている私が言うのもなんですが、情報入手はほどほどに、もっと自分のことに専念してゆったり生きていけたらいいですね。そのほうが充実した人生になりそうな気がします。