会社は大人の学校

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 私は日ごろから『会社は大人の学校』だと言います。これは大石会計自体が学校のように教育的な役割を果たしているとか、学校のように楽しいところだとかいう意味ではありません。もちろんそうであったら良いのですが。

 会社はなにかを生産して対価を得る場所ではありますが、単にモノを作ったり、サービスを提供したりしているだけではありません。

 そこには多くの学びがあります。知識やスキルだけではなく、思考、コミュニケーション、態度、気遣い、責任感、精神力、忍耐力、体力、生き方・・・やり方だけではなくあり方をもです。

 子供たちが通う学校とは少し違いますが、会社は学びの場であることは間違いありません。その意味で世の中の会社はおしなべて大人の学校なのです。

 子供の学校と大きな違いがあるとしたら、学んだことは実践しなくてはいけない点です。社会のお役に立つことではじめてそこに価値が生まれるのですから。『学びて時に之を習う、また説(よろこ)ばしからずや』(論語学而第一)ですね。

 私たちは何かを学ぶことに対して普通は対価を支払います。学校、塾、お稽古、スポーツクラブ・・・全部そうです。しかし会社だけは違います。お金をもらいながら学ぶことができる唯一の場所、それが会社なのです。

 その意味で『会社』というのは人類が生み出した最も素晴らしい発明だと私は思っています。そんな有り難い仕組みは『大人の学校』以外にはないのです。