心と形

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 みなさんは人間の「心」と「言動」のどちらが大切だと思いますか? 心と形、一般的な日本人の感性からすると心が大切という人が多いかと思います。

 では、優しい心の持ち主なのにそれが他人に理解されない人と、本当は優しさがないのに誰からも優しく見られる人・・・極端な例ですがどちらがいいですか。

 誤解されると困るのですが、私は後者がいいですね。どんなに心が美しくても美しい言動ができない人より、心が汚れていても誰に対しても美しい言動をする人がいいです。だって心の汚さにこちらは気付くことがないのですから。

 優しいと自認する人でも、優しさが他人に伝わらなかったとしたら、その優しさは存在しないのと同じです。誠実な人の誠実さが伝わらなかったら、やはり存在しないと同じです。正義、正直、勇気、決断力、気遣い、優秀、努力家・・・みんな同じです。

 大石会計の今年のスローガンは『Let’s play angel,演じる』です。各人が理想とする自分を演じようということです。その際、心までも理想の状態に変えることまで求めません。それではハードルが高くなり過ぎます。心はそのままで言動を変えるだけでいいのです。

 理想の人物がカッコいい上司だとしたら、カッコいい上司を演じて演じて演じ続ける。部下の前だけでなく他人からもカッコいい人だと思われる振舞いをする。たとえ誰にも見られてないところでもカッコよさを演じ続ける。心のことは気にせず演じるだけです。やり続けていたら、やがては本当にカッコいい人になるしかありません。 

 武道、華道、茶道、どれも形から入ってやがては心に至るのだと思います。心の修行が先にあったら、多くの人は形にまでたどり着けません。

 この考え方はブレイントレーナーの西田文郎先生から教えていただきました。これで何が変わるか、人生が変わると私は信じています。いいえ私なりに体感しています。

 私自身、やがては本当に優しい人になれますように・・・。