中国に忖度

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 岸田首相、「国益に照らして判断します」。聞きたくないセリフ、思っても口にしてほしくないセリフでした。

 2か月後に迫った冬季北京オリンピックに、米英豪加が外交的ボイコットを表明したことに対して、まだ態度を明らかにしていない時点での岸田首相のコメントでした。

 ハリウッドスターは有名になって影響力が大きくなると、どうしてなのか次第に人権や政治的発言をするようになります。アメリカに渡ったあのおばかキャラのローラが政治的発言をしたことに私は驚いたものです。

 ところがハリウッドスターも中国のこととなると途端に口を噤んでしまいます。中国マーケットを前に損得感情が働くのでしょう。

 岸田首相がそんなハリウッドスターに重なって見えました。日本国のトップには、中国マネーで首根っこを押さえつけられた小国のような対応をしてほしくありません。

 米英豪加が冬季北京オリンピックを外交的ボイコットした理由は、ご存じの通り中国政府による新疆ウィグル自治区における大量虐殺などの人権侵害に対する抗議のためです。

 中国ではウィグルだけでなく内モンゴル自治区、チベット自治区でも民族弾圧が行われており、さらには台湾や香港も国際的に問題視されています。

 それにしても、日本の大手メディアは国内における人権問題に対しては正義を論ずるのに、中国のこととなるとトーンが下がるのはどうしたものかと思います。

 コロナ禍で行われた東京オリンピックは、自国開催なのに多くの大新聞が開催反対論調でした。なのに目を覆いたくなるような人権問題を抱える中国が開催する北京オリンピックについては外交的ボイコットを叫ぶ大新聞はありません。コロナウィルスと人権は次元が違う話ですが、なんだか大新聞も大したことありませんね。