変化

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 いくつになっても子供は子供ですね。もう60歳になった私を、母は今でも心配してくれます。

 母はたまに私と会うと、「いま社員は何人いるの?」と聞きます。50人になったと伝えると、「あぁ~それは大変だ。給料を払えるの?」と心配します。社員を初めて雇った時から30年近く繰り返されてきた会話です。

 私は給料の支払いで困った経験はありませんが、社員が増えることで混乱した時代はありました。

 そもそも会社は伸びている時には混乱するものです。急激に成長している時は間違いなく混乱も大きくなります。

 原因は、組織の成長に仕組みや教育がついていけなくなるからです。だとしたら、混乱は成長過程における象徴的な症状ととらえて、楽しく受け入れるのがいいのです。

 大石会計にも、かつて幾度かの混乱期がありました。そんな混乱期を一緒に乗り越えた同志には感謝しかありません。

 混乱期に歯を食いしばって共に過ごした社員と、穏やかな時代しか知らない社員とでは、良くないことかもしれませんが、私の思い入れが少し違います。苦労をさせた社員には、どんなことがあっても報いたいと思う気持ちです。それは理屈ではありません。

 会社には常に改革が求められます。平時といえども、昨日と同じ今日、今日と同じ明日では面白くありません。会社には多少の変化はいつも必要です。変化は混乱です。それって人生も同じですよね。