将来を考えるいい機会

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 新型コロナにより営業自粛しているある飲食店経営者は、「リスクの高い飲食業はもう二度とやりたくない」言います。また別の経営者は、「会社の終わりと自分の終わり、どっちが早いかです」と。

 たしかに苦しいですよね。この状況は自分の力の及ばないところの出来事です。でも苦しんでも、悩んでもなにも好転しません。

 経営者が口にする苦しさは新型コロナによる病気そのものではありません。経済的な混乱なのです。今は試練の時ですが、日本経済がこのまま小さくなるわけではなく、トンネルを抜けたら必ず元に戻るのです。

「先が見えない」と経営者は言います。先が見えないといったら、私はバブル崩壊後の大不況の方がさらに厳しかった気がします。 

 コロナ禍はいつまで続くのか分かりませんが、1年も2年も続くものではありません。仮に続いたとしたら、国家が何らかの救済措置をとるはずです。私はそう信じています。

 そもそも安心、安全、安泰の職業ってあるでしょうか。あるとしたら公務員くらいです。いま医療関係者が命を懸けて新型コロナの最前線で活動してくれていますが、私は医師という職業がこんなにリスクの高い職業だと思ってもいませんでした。

 経営には少なからずリスクはつきものです。100の仕事に対して100の報酬を手にしたいのでしたらサラリーマンになるしかありません。そのサラリーマンも安心できません。100の仕事に対して200も300もの報酬を得られる可能性があるのが経営者です。ただし今回のように、時には報酬は0どころかマイナスになることもあるのもまた経営者です。

 いまだかつてお金がなくて死んだ人は一人もいません。マイナスを抱えたとしても、それを取り戻せるのが経営者なのです。

 未来に希望をもって、どうやってコロナ禍を乗り切るか、終息後にどんなビジネス展開をしていくのか、将来を考えるいい機会にしてください。今できることはやり尽くそうではありませんか。