チャレンジとリスク

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20170123

 チャレンジすることはリスクをとることで、失敗を恐れていてはなにごとも始まらない・・・・・・多くの人が語ってきました。

 大きなリスクを覚悟のチャレンジは勇敢でカッコ良さげですが、誰もがそこを目指すべきでしょうか。

 チャレンジと言えば起業です。これは人生の中でも相当大きなチャレンジです。製造業や飲食業は資本が要りますから、かなり気合を入れてやらないといけません。私がやった税理士の開業とは訳が違います。

 ある銀行員からは、飲食店の創業には積極的な融資はしたくないと聞きました。それだけリスクが高いということです。

 街を見回すと開店後3年以内に消えていった飲食店がどれだけ多いか気がつきます。2~3年で閉店したのでは借金だけが残ります。最初は無理せずに小さく始めて、大きく育てる方がいいですね。

「強いものが生き残るとは限らない。賢いものが生き残るとも限らない。環境に合わせて自分自身を変えることができたものだけが生き残る」と進化論のダーウィンは言いました。

 これを経営に例えると、環境に合わせて小さな変化(チャレンジ)を続けるものが生き残るということです。大きなチャレンジはリスクも大きくなります。

 企業経営で大切なことは長く続けることです。そのためには大きなチャレンジは必要ありません。創業時が一番大きなチャレンジで、軌道に乗ってきたら、その後は小さなチャレンジでいいのです。

 これは決して拡大志向を否定するものではありません。その小さなチャレンジすら出来ない経営者が多いことが残念なのです。変化が嫌いなら経営者になんてならないことです。