さっさと決断することです2

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 人は仕事をしながら、いろいろなことで迷うものです。仕事に追われ、朝からやることが決まっている場合はまだいいのですが、月初のほっとするひと時、先月忙しくて繰り越した仕事をやっつけようなどと思ってみても、朝会社に行くとどこから手をつけていいやら考えてしまうことはよくあるものです。

 お客様への連絡からしようか、それとも書類の整理からしようか。お客様への連絡はメールにしようかそれとも電話にしようか、そんなことを迷っている間に半日ぐらいはあっという間に過ぎてしまいます。

 迷うことに意味があるのでしたら、十分な時間をかけて迷えばいいのですが、大概のことはどんなに迷って考えたところで、考えた時間に比例していい答えが出るわけではありません。どうせ考えたところではじめに思ったことと大差がない結論だったとしたら、考えただけ無駄だったというものです。それならば、さっさと決断して後は考えない方が良いというものでしょう。

 このように、多くのことは迷う暇があったら、決心してやってしまえば済むことばかりなのですが、時にはどんなに考えても結論が明確にならないような問題に迷い込んでしまうこともあります。

 わたくしども会計事務所がお受けする相談でも、法律的な判断でしたら、いわゆるグレーゾーンってところで迷ったとしても最後にはハッキリ白黒つけるしかありません。しかし経営判断の場合には、白も正解、黒も正解、答えはあなた次第ということも少なくないのです。どんなに考えてみてもはじめから正解などないものもあります。

 これしかないとハッキリ結論が出るような判断であれば、それは経営判断とは言いません。簡単に結論が出ないからこそ経営は面白いのです。十人十色と言いますが、それぞれの経営者で違った判断をすることは当たり前のことなのです。人と同じことをする必要もありません。そんな判断の組み合わせは無限大となり、結果として経営者によって会社はまったく違うものになってしまうのです。

 悩ましい相談をされた時には、わたし自身がその人の立場だったらどのように判断するかという観点から結論を出すようにしています。もちろん、わたしが出した答えがベストとは限りません。わたしの答えをそのまま採用する社長もいますが、本来はそれを参考に社長自身が自分の心と頭で責任をもって判断してほしいのです。