社長のお仕事

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 社長にとって一番の仕事は、「決定すること」です。会社の方向性、あり方、文化、すべては社長の人格と違いありません。会社で起こることのすべては社長の決定に起因しています。

 業績の良し悪しも社長次第です。景気が悪いから業績が上がらないのではなく、社長の決定が悪いから業績が上がらないのです。

 いま世間は、アベノミクスの効果なのか景気に少し明るさを取り戻したかに見えます。しかし、年商10億円に満たない会社にとっては、景気よりも社長のマインドの方が業績に与える影響は大きいものです。

 管理者の仕事は、「社長の決定を社員に早く正確に伝え実行させること」です。たとえ社長が間違った決定をしたとしても、早く正確に伝えることが管理者の仕事です。会社は社長そのものなのですから。

 したがって、社長の基本的な考え方を受け入れられる社員にとってはいい会社であっても、そうでない社員にとってはあまり楽しくない会社となります。

 つまり社員にとっての会社とは、良いとか悪いとかではなくて、文化や志向が合うか合わないかが重要なのです。特に中小企業の場合は、合わない社長のもとで我慢しながら働くのは大変なことです。合わなければ合う社長のもとで働くか、自分自身が理想的な会社を立ち上げるのがいいのです。

 超優良企業のIBMは社員に対して入社する前から、つまり初めの面接の段階から次のようなメッセージを送っています……ビジョナリーカンパニー(日経BP出版センター)

『当社はビジネスがどういうものかについて、はっきりとした考え方を持っている。当社で働くようになれば、顧客にどう対すべきか教える。顧客とサービスについての考え方が当社と違うのであれば、当社から離れるのがいい。その時期は早いほどいいのです』