褒めて育てる

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 よく「褒めて育てる」と言います。では、みなさまの今ある現実の環境は褒められて育った結果手にしてきたものでしょうか。

 経営者と話して感じることは、多くの方は自分自身が褒められて育った認識は意外に少ないということです。

 むしろ悔しさや恥ずかしさをバネに、歯を食いしばって乗り越えることで今の地位を築いてきたように思います。

 そんな経営者も、ご自分の成功体験を社員にも経験させようと思うと上手くいかない……ありがちなパターンです。優秀な社員はそれでもいいのですが、並の社員には厳しく接するとついてこられないものです。

 成長の度合いが低い社員は努力も少ないのですが、そもそも悔しさや恥かしさを感じる力が弱いのです。いえ感じてはいるけれども、「なに糞」と思う気持ちが弱いのかもしれません。そんな社員にはやはり褒めて育てることが有効だと思います。

 つまり社員によって接し方に差をつけるのがいいのです。優秀な社員には厳しく、普通の社員は褒めて……くれぐれも反対をやらないように。もちろん100%右か左かではなく、上手に使い分ける必要があります。

 子育ても同じですよね。幼少期は褒めて育てることが有効です。しかし本当に人を大きく成長させるのは、、泣きながら困難を乗り越える経験ではないでしょうか。

 どうやら経営者の中にも、また親の中にも、マザーテレサの人格と鬼軍曹の人格が必要なようです。