マラソンシーズン到来

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 夏も終わりいよいよマラソンシーズンの到来です。朝晩の涼風の中を走るのは爽快です。

 大石会計では毎年11月に事務所をあげてマラソン大会に参加しています。昨年までの主戦場は「富士山マラソン」でしたが、9年目となった今回からは「つくばマラソン」に場所を移すことにしました。本年の大石会計からのエントリーは、フルマラソンに13人、10キロの部に5人です。

 私が初めてフルマラソンに挑戦したのは50歳のときでした。55歳にしていまだ自己記録を更新中なのは少し自慢です。

 あとひとつの自慢は過去のマラソンで歩いたことがないということです。苦しくなったら歩けばいいという選択肢は私にはありません。一度歩いてしまうと歩き癖がつき、また走り出すには大きな力が必要になる気がするからです。

 偉そうに語っていますが、実は私は若いころから走ることに喜びを感じたことがありませんでした。知人が週末にジョギングするのを見て、何が楽しいのか理解に苦しんでいました。

 そんな私がマラソンを走るようになったきっかけは、マラソン大会に参加されている60歳台のお客様に勧められたことでした。断ったとしても、お気を悪くされる方ではありませんが、人生の大先輩が走っているのに断ることは出来ません。何より経験したことのないものにチャレンジすることにワクワクします。

 走ってみると、かつて経験したことのない達成感がありました。走力の水準にかかわらず完走した人の全員に達成感があるのが市民ランナーによるマラソンです。だから多くのランナーがハマってしまうのだと思います。

 振り子の法則で、達成感は苦しさに比例します。苦しみを伴わない達成感なんて存在しないのです。

 そしてもうひとつのマラソンの効用は、練習の成果が結果に表れやすいということです。日ごろ走っていない人でしたら、練習の成果は1週間ごとにハッキリ実感できます。

 マラソン未経験の人でも、週に3回の練習を2ヶ月続けると、普通でしたら42キロを完走できるようになります。私の初マラソン前の練習総走行距離は100kmくらいでした。若い人で目標が完走だけでしたら50kmも練習したら大丈夫だと思います。しかもその練習は、ゼイゼイと心肺にくるような練習である必要はありません。

 みなさまは、一般的なマラソン大会の完走率は90%を超えることをご存知ですか。ノリで参加する人が多い東京マラソンですら2015年の完走率はは96.5%でした。要するに、42キロを完走するのは特別な人ではなく、健康で少しやる気のある人でしたら誰もが完走できるのです。

 努力をした成果が分りやすい、苦しみは伴うが圧倒的な達成感がある、ゴールから逆算して計画を立てる……仕事にも人生にも通じるものがマラソンにはあります。

 マラソン大会への申し込みはインターネットで簡単にできます。練習してから申し込むのではありません。申し込んでから練習するのです。これも勝者の法則ですね。多くの方に一度経験してもらいたいものです。