格差社会

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 よく “格差社会”とか“格差是正”と言います。たしかに日本にも格差はあります。しかし、格差ってそんなに悪いものでしょうか。

「お金持を貧乏にしても、貧乏人はお金持ちにはならない」と言ったのは元英国首相のマーガレット・サッチャーさんです。

 大金持と言ったら、世界のお金持は日本とは桁違いです。一方、貧困層も日本にもいますが、アメリカのスラム街や中国の農村部と比べたらその割合も程度も恵まれています。

 もう一度生まれ変わるとして、どこの国で生まれるかがアミダクジで決まるとしたら、あなたはそのクジを引く勇気がありますか。私にはそんな勇気はありません。

 どう考えても日本は素晴らしい国です。餓死する人がいるとニュースになるのが今の日本です。本当に困窮している人や厳しい環境下で子育てしている人はみんなで守らなくてはいけません。何かの事情で誰でもそうなる可能性はあるのですから。

 しかし、これを言ったら批判されるかもしれませんが、若いときに年金を掛けず、年老いてから生活保護を受けるようなケースには多少厳しい対応も必要ではないでしょうか。若いころ堅実にしていなかった結果の貧乏や不自由は、ある程度受け入れてもらうしかありません。

 本当に平等な世の中は、機会は誰にも平等に与えられていることです。機会は平等に与えられても、努力、能力、運などによって結果は平等にはなりません。

 結果まで平等になるようでは、人は成長しませんし世の中も発展しません。格差があるからこそ社会に活力があるのだと思います。いい結果を求めるからこそ、知恵と努力と勇気を振り絞って頑張るのではないのでしょうか。