感謝伝心

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20160229

 大石会計のクレドには『感謝伝心』という項目があります。そこでは、「私たちは、素直な心と感謝の気持ちを忘れずに、いつでもありがとうと言える人間でいます。私たちの今の環境は、出会った多くの人たちに支えられてきた結果です」と宣言しています。

 当たり前ですが、人は一人で生きていくことは出来ません。生きるために必要なものは、空気を除いてすべて誰かの手がかかったものばかりです。

「感謝」という言葉の意味は誰でも分かります。しかし、その感謝が普段の生活の中で出来ているかとなると、さてどうでしょう。

 よく「お給料はお客様からいただいているので、お客様に感謝しなくてはいけない」と言います。もちろん頭では理解できます。しかし私が新入社員だったころ、大した仕事もしていないのに、給料日になると通帳にお金が振り込まれることのありがたみは正直言って分かっていませんでした。

 私が本当の意味でお客様に感謝を感じられたのは、税理士として木造アパートの一室で起業してからのことです。

 顧問契約をいただく度に、「ああ、これでコピー機のリース料が出た」「ああ、これで税理士会費が払える」などと、具体的な出費と紐付きで考えたものでした。

 お金に感謝するみたいで恥ずかしいのですが、起業するまではそんなお金のありがたみすら正直言って分りませんでした。

 子供を持ってから、両親がどんな気持ちで私たちを育ててくれたかがはじめて分かったのも同じです。 

 五日市剛さんの『ツキを呼ぶ魔法の言葉』を改めて読むと、「感謝」とか「ありがとう」の言葉の大切さが実感できます。それを実践したら間違いなく人生は好転するはずです。

 何度も読み返した本ですが、何度でも読む価値のある本ですね。さすが140万部売れただけのことはあります。