考え方

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20160418

 事業が上手くいかないと、多くの人は自分たちのスキルや仕組みに問題があると考えがちです。そうでしょうか?

 稲森和夫さんの「成功の方程式」はあまりにも有名なので今更説明も要らないと思いますが、そこでは人生や事業の結果は能力と熱意、考え方の掛け算だと言っています。

 能力(0~100) × 熱意(0~100) × 考え方(△100~+100) = 結果

 能力と熱意は0~100まであり、数値は大きい方がいいのは言うまでもありませんが、考え方は△100~+100まであるので、能力と熱意が大きくても考え方がマイナスの人の結果はマイナスが大きくなるというものです。

 私は多くの中小企業に関わらせていただいていますが、能力が足りなくて事業が上手くいかない会社は少ないと思っています。しかし実力が同程度でも結果に大きく差が出てしまうことも現実です。

 また熱意については、その程度にもよりますが、経営者で熱意のない人はあまりいません。仮にいたとしたら、経営者なんて辞めたほうがいいのです。

 私は事業経営において、結果に一番差が出るところは「考え方」だと思っています。正しい考え方を身につけることで成功にグッと近づくのです。

 若い人はスティーブ・ジョブズや孫正義さん、柳井正さんのような大成功を収めた最近の経営者を見て、それを理想的経営者だと思い、彼らの考え方を知ろうとしがちです。しかし彼らはカリスマなのです。普通の人には彼らの真似なんてできません。

 考え方というのは、人が思いもよらないようなグッドアイデアやヒラメキではありません。人生観や哲学なのです。

 正しい考え方が簡単に書かれている教科書はありませんが、やはり長い間人々がいいと伝えてきたものはいいのだと思います。たとえば2500年間読み続けられた論語です。そこには根本的な正しさなど、経営者が身につけておいたほうがいい基本的な教えがたくさんあります。

 大石会計では毎月第1、第3月曜日18:30~20:00に論語教室を開催しています。安岡定子先生による講座です。正しい考え方、正しい経営をを学びたい人はお気軽にご参加ください。