Timing is money

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 大石会計の行動規範のひとつに、「時には正確さよりもスピードが優先されます」という項目があります。

 当たり前ですが会計事務所には数字の正確さが求められます。最終的な完成品である決算書、申告書については言わずもがなです。しかし期中における月次の試算表については主に経営判断のために使われるのですから、どんなに正確でもタイミングを逸してしまったらその価値はグッと下がってしまいます。

 私も経営者の一人として経営数字は常に気になります。すぐに知りたいのです。例えば6月の試算表は6月末日に知りたいのです。しかし月末には当月分の給与計算は未了なので正確な試算表は出せません。

 その場合には前月と同額の給与額を入れた仮の試算表をつくります。私にとってはこれで十分です。必要なのは正確さよりも早さです。正しい給与額が確定したらその時点で訂正すればいいのです。

 2~3か月も過ぎた過去の正しい試算表を見たところで私にとってはあまり価値がありません。私にとって最大の関心事は過去の結果ではなく未来の結果です。そのために必要な情報が過去の傾向や結果なのです。 

 受験生に例えると一番大切なものは未来の結果ですが、そこに至るまでの受験勉強中においては模試の成績がとても重要な情報になります。苦手分野の把握や成績の推移など、それが分かるからこそ弱点克服や志望校の変更に結びつきます。

 経営判断のためには年に1回の決算書ではスパンが長すぎます。経営判断には、多少の正確さを欠いたとしてもスピード情報が大切です。“Timing is money”なのです。