中小企業生存率

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高村

 私が大石会計に入社し、10年が経ちました。確か入社したのは平成20年8月20日だったと思います。ちなみに大石会計は平成元年の8月20日頃に開業したそうなので今年で30周年です。

 私が入社した当時の職員数は、私を含めて15名、今現在の事務所に引越しした直後でも18名で、事務所が広すぎてがらんとしていました。それが今では社労士やWEBなど税務会計以外の部門もあり、グループ全体で44名、広すぎた事務所も手狭になり、近くに別の事務所を借りている状況です。私が入社してから、随分といろいろありました。私が入社する前の20年もいろいろあったと思います。30年、すごいと思います。

 ところで、現在は「創業3年以内での廃業率70%時代」とか言われているようです。多くの中小零細企業に関わっている我々からすると、3年で70%が廃業というのはおかしいと感じます。そこでいろいろ調べてみたところ、中小企業庁の発行している中小企業白書の2005年版に、企業の経過年数別生存率がありました。

 中小企業白書|2005年度における中小企業の動向
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h18/H18_hakusyo/h18/html/i1220000.html

 1984年から2002年までのデータですが、これによると、開業1年目での生存率は72.8%と、およそ4分の1が廃業するようです。10年後までの累計生存率を計算してみると、約26%でした。データは古いですが、それでも3年で70%は大ウソです。10年以降のデータはありませんが、現在の年間廃業率3%~4%を考慮して計算すると、30年の生存率は10%ほどではないでしょうか。

 我々の顧問先の廃業率は、上記データとくらべるとかなり低いです。おそらく1%もないのではないでしょうか。それが我々の力だなどとは言いません。顧問税理士を付けて、しっかり経営を考えているような企業だから生き残っていけるのだと思います。

 私も、大石会計はもちろん、顧問先の企業を長く存続させる力になれれば、と改めて思いました。

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