猛暑ですが

LINEで送る

K

 ミツバチの代わりにハエをイチゴの受粉に使うというニュースを目にしました。専用に培養されたハエなので衛生的とのことでしたが、今まで通り蜂に受粉してもらいたいと思いました。

 国連環境計画(UNEP)の報告によると「世界の食糧の9割を占める作物100種類のうち、7割以上がミツバチによって受粉されている」とのことで、私たちの食生活を大きく支えてくれているミツバチに感謝です。

 ニュースなどでも話題になりご存じの方も多いと思いますが、このミツバチが世界中で減少しており、食料供給、環境の面からも世界的に大きな課題となっています。

 ミツバチ減少の原因は農薬や寄生虫、環境破壊、花の咲く植物の減少など様々とされていますが、大きな原因とされているのが、日本では水田などに多く使用されている「ネオニコチノイド系農薬」です。

 欧州連合(EU)は、「自然の生態系を破壊し、人の健康にも重大な影響を及ぼしかねない」との懸念から、ネオニコチノイド系農薬を全面排除する方向に向かっており、2018年にはミツバチ保護のため、すべての作物について屋外使用を禁止したそうです。

 この農薬の最大残留基準値を大幅に引き下げるEU加盟各国の合意も行われ、2026年から新しい基準値が輸入農産物にも適用されるそうですから、日本からの輸出農産物は影響を受けそうです。

 アメリカ、フランスでは野菜だけでなく、公園など公共エリアのネオニコチノイド系農薬の散布を禁止していますが、日本では現在も大々的に使用されており、日本の残留農薬の基準値は世界基準よりはるかに高い上に、国内の残留基準値は、さらに大幅に緩められている状態です。

 別な話ですが、発がん性が認められた「グリホサート」が入った除草剤は、世界中で発売禁止になっていますが、日本では市場に溢れている上に、グリホサートの残留農薬基準は大幅に緩和されています。

 なぜ、日本は世界と逆方向に進んで農薬大国になっていくのか、なぜ国民の健康を危険にさらすのか、非常に悲しくなりますが、せめて自分たちの健康と世界の食糧と環境のために、庭のお手入れには、できるだけ農薬の使用を控えた方法を取り入れることをお勧めします。

 夏はミツバチの蜜源となる花が少ない季節です。
猛暑ではありますが、小さなミツバチのために夏に咲く花を少しずつ増やしている毎日です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメント


上の計算式の答えを入力してください

お名前 *

ウェブサイトURL

CAPTCHA