みんなで覚えよう

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 みなさまは次の文章を見てどう思われますか。これがなんだか分かる人は、戦前の方かあるいは団塊世代以降の方でしたら教養のある方です。

『父母に孝行し、兄弟仲良くし、夫婦は仲睦まじくし、友達とは信じあい、言動は慎み、他人に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、仕事に専念し、知識を養い、人格を磨き上げ、進んで公共のために貢献し、法律や秩序を守り、ひとたび危急の事態が生じたら正義と勇気をもって国の平和と安全のために奉仕しましょう』(父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ 夫婦相和シ朋友相信シ 恭倹己ヲ持シ博愛衆ニ及ホシ 学ヲ修メ業ヲ習ヒ 以テ智能ヲ啓発シ徳器ヲ成就シ 進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ 常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ 一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ 以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ)

 これが悪名高き教育勅語の一部です。教育勅語と聞くと、なんだか古臭い軍国主義を連想させる教育思想のように思われがちですが決してそんなことはありません。日本人として、人として大切なことが簡潔に表現されており、子孫に伝えていきたい思想です。

 明治維新以降、夜ごとワルツで賑わう鹿鳴館に代表される西洋かぶれの時代、「これでは日本的な道徳規範が壊れてしまう」と憂えた学者や先生たちが集まって作ったのが教育勅語です。100年以上前から今に至るまで世界中で翻訳され評価されている道徳思想なのですが、日本だけが忘れようとしているのですから残念でなりません。

 現代社会で活躍している大人のほとんどが、学校教育においてまともな道徳教育を受けていません。不景気だけではなく、いじめや自殺など今の混沌とした世相の原因の多くは、自利利他、忠誠心、帰属意識、和、これらが蔑にされてきたことにあるのではないでしょうか。こんな時代だからこそ必要となるのが教育勅語です。

 私が受けた教育も、個を重視した戦後教育です。学校の先生からは、国のためとか地域のためなんて話はあまり聞いたことがありません。組織のためとか会社のためといった話も聞いたことがありません。教育現場に立つ人にそういう価値観を持つ人が少ないのですから無理もありません。しかし、世の中に出て本当に役に立つものは、一部の職種を除いて、知識なんかではないということは大人なら誰でも分かっていることです。

 先日の幹部合宿で、全社員に教育勅語の暗唱を義務付けたいと提案したところ、全員から賛成をもらいました。いい社員たちです。誇りを忘れた自虐教育では何も解決されないのです。