民主経営

LINEで送る

 この週末、G7広島サミットが開催されました。今回はロシアによるウクライナ侵略に対して、民主主義国家が結束して法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くことが大きなテーマでした。

 人類の長い歴史の中で、力によって国境線を変えてはいけないなんて言うようになったのは最近のことです。太平洋戦争前までは西側先進国が一番荒らしまくっていたのです。ある時期の日本も例外ではないのかもしれません。

 それを今でも平気でやっているのがロシアや中国です。中国については国境を接しているほぼすべての国と国境紛争があります。沖縄の領有権すら主張する国ですから何をか言わんやです。

 私たちは民主主義が正しいと思っていますが、それを否定する国もたくさんあります。中国は「民主主義を押し付けるな」とまで言います。

 それでは国家ではなく会社経営を民主主義的にやったらどうでしょうか。重要事項は社員の意見を聞き、経営の意思決定にも社員を参加させるのです。

 社員に対する理解があり良さげな会社と思われるかもしれませんが、私はどう考えてもうまく機能するとは思えません。

 社員の意見を聞くことは結構なことです。だからと言って重要な意思決定に社員を参加させるのはまったくのナンセンスです。

 民主的経営からは斬新な発想もイノベーションも起こらず平均的で面白味のない、毒にも薬にもならないような会社が生れてしまうのです。

 極論を言うと、会社は能力と徳をバランスよく持った社長が行う独裁的経営が一番うまくいくと私は思っています。

 特に中小企業は社長の能力と人生観が形となり表現されていると思います。社長の人生観に違う文化を持った会社など存在しないと私は断言できます。

 では、どうしたら人生観が磨かれるのか、徳を高められるのか、それには論語の勉強がお勧めです。「論語と算盤」の渋沢栄一は会社の経営は論語でできると言いました。

 大石会計では12年前から『くにたち論語塾』を毎月第一月曜日(18:30~20:00)に開催しています。特に経営者向けの講座としていませんが、堅苦しい講座ではないのでお気軽にご参加いただけたら有り難いです。是非一緒に学びましょう。