本当に福利厚生なのか

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中村

 新年のご挨拶で、知り合いの管理職の方と話す機会がありました。
「お宅の福利厚生はどうなの?若手が入らないから福利厚生はどうしているのか悩んでいるのだよ」と、その方の会社では若手人材の確保に難があるそうです。

 私は、この方の言っている意味が正直分かりませんでした。なぜ若手が「福利厚生で会社の判断をしている」と思っているのでしょうか。この時点でギャップを感じました。

 若手の内、仕事にやりがいをもって仕事をしている人が、全体の約7割です。その中でもやりがい要因のトップ3は、「仕事の成果が認められる」「仕事をやり遂げる」「自分の成長を感じる」と言われています。残りの約3割の、仕事にやりがいを持てない人用に福利厚生を整備することの優先度は低いと思います。

 やりがいを感じられるように、教育体制や評価制度、キャリアステップを用意することの方が優先度は高く、若手の定着率をあげることにつながります。

 厳しい若手採用市場の中、制度の整備に注力している企業が増えています。採用形態だけでなく、採用後の定着率アップフォローの質を高めることが重要な課題だと思います。評価体制や研修の仕組み、長く働き続けるキャリアビジョンが必要です。

 まずは制度や環境の整備からはじめ、自己満足の福利厚生制度よりも社員の声を傾聴した体制整備準備からだと思います。

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