三方よし

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秋吉 栄治

 最近、資本主義の限界という話題をよく目にします。「株主第一主義」や行き過ぎた「利潤最大化」が貧富の格差の拡大を助長して、直接間接的に環境破壊などの要因となっているというのです。

 難しく学術的なことは分かりませんが、確かに今世界で起きていることに少し目を向けるだけでも紛争、貧困、環境破壊など多くの問題が起きているわけですから何か矛盾があり、その一因には今の経済システムも含まれているのかもしれません。

 ニュースサイトや新聞記事によると先日閉幕した世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)では、マニュフェストの中で「ステークホルダー資本主義」という言葉が使われているそうです。

 会社は株主の利益のみ優先するのではなく、顧客・取引先・地域社会などの利害関係者(ステークホルダー)全般への貢献を重視するべきであるという考え方なのですが、一説によるとこの価値観は今年で50回目を迎えた世界経済フォーラムの創始者のクラウス・シュワブ氏が25年前に日本の近江商人の「三方よし」の考え方に影響を受けて提唱されたとのことです。

 真偽は定かではありませんが日本で古くから良しとされてきた「買い手よし」「売り手よし」「世間よし」という考え方がベースにあると聞くと嬉しくなります。

 会社の利潤のみを優先するのではなく、利害関係者全般の考えを汲み取り、環境にも思いを巡らせ持続可能な世界を目指すといった話になると、テーマが大きくなりすぎてどこか別世界の話のように思えてしまいますが、本質的には中小企業の経営も同じなのではないでしょうか。

 本当に良い会社を目指していくとお客様、経営者、社員、家族、地域など関わる全ての人を幸せにしたり、周りから必要にされる会社を目指したりすることになるでしょうし、きっとそういった輪が広がっていくことで少しずつ世の中が良くなる役に立てるのではないかと思います。

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