形か、中身か

LINEで送る

 ものごとを始めるときに、まず形から入る人と、中身から入る人とがいます。あなたはどちら派ですか。

 マラソンをしようと思ったら、最初にお気に入りのランニングシューズとウェアを揃えるのです。続いてGPS付時計、イヤホンと新兵器が揃う度にやる気スイッチが入る。どちらかというと、私はそんな形から派です。

 バンドをするなら、まだ弾けないのに高いギターや派手な衣装を身につける。ゴルフを始めるなら、初心者用の安いクラブではなく、はじめからそこそこのクラブを買う。腕も上がらないうちにテンションを先に上げるのです。

「中身もないのに外見だけ良くても意味がない」「軽薄そうに見える」と言う人もいるかもしれませんが、私はそれでいいと思います。

『なりたい自分』を演じることで、成長や変化についてのセルフイメージが高まります。良いセルフイメージは自信そのものです。なによりも、自分への投資に逃げられない状況をつくることが成功への近道と私は信じます。

 上手くいってから洋服や持ち物を変えるのではなく、上手くいくために洋服や持ち物を変えるのです。ビジネスマンとして成功をイメージするなら、100円ボールペンやビニール傘を使っている場合ではありません。

 
 形を揃えるだけで、自分はその形に相応しい人間であるかのように思えてきます。脳みそがプラス状態になれば、当然、結果もプラスになりやすくなります。

 利用できるなら錯覚でもいいではありませんか。さあ、みんなで錯覚に陥りましょう。