なぜ走るのか?

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 寒空の11月の最終日曜日、大石会計事務所は今年も河口湖マラソンに参加してきました。年を追うごとにパワーアップして今年は社員の半数を超える10名が参加しました。なんとも変わった事務所だと思います。

 毎年1万人以上が参加する河口湖日刊スポーツマラソンは今年で34回目を数え、富士山と河口湖を臨みながら走ることができる世界でも指折りの景色を誇るマラソンコースです。残念ながら今回は曇天の下富士山は拝めませんでしたが、都会の喧騒から離れた晩秋の河口湖もまたよいものでした。

 最近はブームなのか、各地のマラソン大会はどこも盛況のようです。いったい人はどうして走るのでしょうか。健康のため、運動不足解消のため、体力維持のため、タイムを伸ばしたいから……。健康目的でしたら走ることよりもウォーキングの方が身体にいい気がします。たぶん多くのランナーは確たる理由などなく走っているのではないでしょうか。

 何百kmの走り込みを積んでも、あまりトレーニングをしていなくても、各人の程度に応じて最後には確実にやってくる苦しみ。自分の体力に余裕を残して走っている人はいないので、それぞれの水準で苦しいのがマラソンです。

 わたしのようなへなちょこランナーはトップランナーの倍以上の時間をかけて走るのですが、それでも本当にシンドクなります。何のご褒美もなく辛いことをするのですから、自分で走っていながら意味が分りません。

 もっとも考えてみると人生とはシンドイことの連続です。めったにご褒美などありません。これをやったら給料が増えるなんて考えながら仕事をしている人もいません。人間は不合理な生き物なのだと思ってしまいます。

 しかし、そんな不合理でシンドイことが案外わたしたちを成長させてくれるのです。少なくとも、そういったことを全て避けている人は、まったくつまらなく魅力のない人のままで終わってしまいます。

 ところで、わたしたちのような市民ランナーがマラソンを走るうえで一番大切なことは何でしょうか。それは、とにかく大会にエントリーしてしまうことです。冷静に考えたら、誰だってシンドイことは避けたくなります。あまり深く考えることなく宣言してとにかくスタート地点に立ってしまう、これは人生や経営にも通じる気がしています。