見た目が一番?

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「人は見た目が一番」といいます。ビジネスの場においては、最初のチャンスをものに出来なければ成功の可能性はとても低いものになります。1回目がダメなら2回目はないのです。

 噛むほどに味が出るスルメのような営業マンは個人的には好きですが、噛まなくても味が出るような営業マンでなければ大きな結果は残せません。出会った瞬間に相手の心を鷲づかみにしてしまうのがトップセールスマンです。見た目とコミュニケーション力が優れている営業マンは売りたくなくても売れてしまうのです。

 しかし、実際のところ人としては、「見た目」よりも「見えないもの」、つまり本質の方が大切なのは言うまでもありません。営業マンにしても相手の心をグッとつかんで最初の取引にこぎ付けられても、付き合い続けるうちに親切、誠意、誠実、正義、愛……これらに疑いをもたれたらその後の取引は続かないのです。

 したがって、人格が優れていても見た目が良くなければ売れませんし、見た目が良くても人格的に問題のある人は長続きしないのです。

 偉そうに書いている私ですが、私自身も自分の中にはいつも二種類の人間が存在しています。誠実な自分と狡い自分、気前のいい自分とセコイ自分、優しい自分と意地悪な自分、ポジティブな自分とネガティブな自分……つまりいい自分と悪い自分とがいて、常に両者がせめぎ合っているのです。

 日常生活でする判断の多くは、そんな二種類の自分が戦って、勝った方の自分が表に出たものなのではないでしょうか。誠実さや正義感が少しでも優っていると他人から見たらいい人になってしまうのです。

 そういえば、100年企業にみられる共通点とは誠実さを文化の一部に持っていることだ、という話を聞いたことがあります。まれに優れた技術やヒラメキで瞬間的にブレイクする企業がありますが、その根底にお客様や社会に対する誠実さが欠けている企業は、事実長続きできていないのです。人生も会社も一緒ですね。