足るを知る

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20160314

 東日本大震災から5年……あの日のことは、日本人でしたら誰も忘れることは出来ません。

 今でも「あの時どうだった」「何処にいた」といった話題になりますが、あの時何があったのかだけではなく、何を感じたのかを忘れないようにしたいものです。

 命があったこと、隣に大切な人がいること、働ける職場があること、なにごともなく朝を迎えられたこと、日常の当たり前のことをありがたいと心から思えたものでした。

 震災後に走ったマラソン大会で、「走れることにありがとう」とプリントされたTシャツを着て走る人たちを見て、脳天気にマラソンを走れていることが本当にありがたいと思ったものでした。

 昨日参加した横浜マラソンでも「走れることにありがとう」のTシャツの方を見かけました。

 自分だけが辛いのではありません。もっと辛い人がいることを苦しい中で思い出すことができました。走るどころか、生きることさえ叶わなかった方たちを思うと、ヘコタレてなんていられません。健康で走れていることに感謝です。

 私たちは、日ごろから足りないものにばかり意識が向かいがちです。足るを知らなくてはいけませんね。

 足るを知る者は、例え貧しい生活の中でも幸福感があり、足るを知らない者は、どんなにお金持であっても幸福感がありません。

 5年前の震災は悲しい出来事でしたが、日本人の心が一つになった出来事でもありました。あのときの感覚が『吾唯足知』の心境なのではないでしょうか。