なくて七癖

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20160328

「どうして怒っているの?」……ご機嫌に話していた私は、家内からの突然のひと言にびっくりしたことがあります。

 きっと私の話し方の圧が強かったのでしょう。そのときは妙な空気が漂ったので確かめていませんが、日ごろから家内はストレスを感じていたのかもしれません。 

 ため息をつく、ペンをくるくる回す、貧乏ゆすり、肘をつく、眉間にしわを寄せる、すぐに「忙しい」と言う……なくて七癖と言います。

 他人のこんな癖を見て気分を害する人もいます。癖や習慣は無意識のものなので、本人は気付いていないから怖いのです。

 時にビジネスの場では些細な癖が最悪な事態を招いてしまうこともあります。担当者が肘をついて話をしていたばかりに消えた数百万円の商談、くるくるペンで「目障りだ」と怒鳴られたケースは実際に目にしました。

 世の中ってこういうことが意外に多い気がします。些細なことで相手に伝えるまでもないけれど、なんかいつも気になってしまう他人の言動ってありませんか。

 他人には言い辛いことでも、嫌味なく言い合える関係が社内にあったらいいですよね。特に経営者は、社内では言ってもらえないことが多いため、裸の王様になりがちです。

 何か指摘されたときに、反応が面倒くさいと何も言ってもらえなくなるので、経営者自身も素直でなければいけませんね。今日もわが身を三省です。