
Y.A
先日、大学生の娘と話していてお互いに意思疎通が取れず、困惑したことがありました。
娘:今日、ESを書かなくちゃいけなくて、大変なんだ~
私:? バイト先で書くことを求められてるの?
娘:? ううん、私バイト先は考えてないから、違う所。
私:?? そうなの?ゼミの先生に頼まれたとか?なにかのアンケート?
娘:?? なんでアンケート?ゼミの先生も、バイトも関係ないんだけど…
私:???
娘:???
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この会話、略語の「ES」の意味を別の意味で認識していて、全く噛み合っていません。
現在就職活動中の娘にとって「ES」とは「Entry Sheet」、つまり企業に提出する面接前応募書類です。他方、社会人歴も企業人歴も相当長くなってきた私にとって、「ES」とは「Employee Satisfaction」、つまり従業員満足度です。「ES」と聞いて、従業員満足度に関する何等かのアンケートでも書かなければならないのかと私が勘違いしたことによるコミュニケーションエラーでした。
略語はコンパクトに意図を伝えられる便利な手段ですが、言葉の発信側と受信側が言葉の概念を共有していないと今回のような事象が生じてしまいます。
自分の仕事を顧みると、BS(貸借対照表)、PL(損益計算書)、TB(試算表)と略語に溢れています。これらの略語は経理畑の人間には共有言語ですが、それ以外の人たちにとっては馴染みのない言葉だと思います。それにもかかわらず、経営者の方との打合せの場面で咄嗟に使ってしまっているのではないかと思い至り、改めて自制しました。
毎日のように「ESが~ 」とぼやきながら、リビングから二階の私室へと向かう娘。頑張れ就活生! 心の中でエールを送りつつ、来週あたりスイパラ(スイーツパラダイスの略語)にでも連れて行ってあげようか、と思案する母なのでありました。
