
A.T
我が家には高校3年生と中学3年生の娘がおり、今年はダブル受験で慌ただしい日々を過ごしていました。
長い受験期間を振り返ると親としてできることは限られており、基本的には見守ることしかできない時間が多かったように思います。家の中には常に参考書や問題集が並び、どこか張り詰めた空気が流れていたように感じます。
そんな日々の中で印象に残っているのは、娘がふとしたときに口にしていた「勉強が楽しい」という言葉でした。受験勉強というと、多くの人が苦しいもの、我慢の連続というイメージを持つかもしれません。しかし娘にとっては、新しいことを知ることや、最初は解けなかった問題が解けるようになる瞬間に面白さを感じていたようです。知識が少しずつつながり、自分の理解が深まっていく感覚が、勉強を続ける原動力になっていたのかもしれません。
もちろん思うようにいかない日や、結果に不安を感じる日もあったと思います。それでも机に向かい続ける姿を見て、努力とはこういう積み重ねなのだと改めて感じました。合格という結果はもちろん嬉しいものですが、それ以上に、この受験の過程で得た経験や姿勢こそが、これからの人生の中で大きな財産になるのではないかと思います。
合格はゴールではなく、新しいスタートです。これからは、これまで以上に幅広い分野に触れ、多くの人と出会い、自分の考えや世界を広げていくはずです。今回の受験という経験を通して得た「学ぶことの楽しさ」を大切にしながら、知識だけでなく、人間的にもさらに成長していってほしいと思いました。
そして成人を迎えた娘からは、子育てを通して多くの事を学ばせてもらいました。そんな娘に心から感謝しています。
