引退試合

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A.T

 中学3年生の娘がハンドボール部に所属しており、先日、引退試合があったので応援に行ってきました。この日までの3年間、毎日練習を積み重ねてきた姿を見てきたので、試合中の一瞬一瞬で何度も涙が出そうになりました。結果は初戦敗退でしたが、部活を通して大きく成長したことは間違いありません。

 部活は技術を磨くだけでなく、人としての強さや優しさ、諦めない心、仲間を信じる力を育ててくれます。そして何より、このチームには今どき珍しく、きちんと叱ってくれる厳しい先生がいました。甘やかさず、間違ったことはしっかり叱り、ときに厳しい言葉で指導してくれる先生の存在が、娘を大きく成長させてくれたのだと思います。

 3年生では部長に立候補し(そういうタイプではないので驚きましたが…)、チームメイトのことで先生に叱られ、家に帰ってきては「なんで私が怒られないといけないの」と不満を口にしていました。そのたびに、「チームを引っ張っていけないのは部長の責任」と伝えました。最初は納得していない様子でしたが、部長として様々な経験を積み、引退試合後の最後のあいさつには、大きく成長した娘の姿を見ることができました。

 もう同じメンバーでコートに立つことはないかもしれませんが、この仲間と過ごした時間や厳しい指導の中で得た経験は、これからの人生を支える大きな力になるはずです。親として、この成長を間近で見られたことを、心から誇りに思います。