損すればいい


 大石会計では、来社されるお客様にドリンクメニューが用意されています。雨の日でしたら乾いたタオルが、また突然の雨の際は返却不要のビニ傘の用意もあります。

 これらは社員が楽しみながら始めてくれたことです。事務所から提案を求めたわけではありません。

 普通の社員でしたら、ドリンクメニューが一品追加されるだけで面倒くさいと思うものです。それどころか、お客様が冗談でメニュー表にないココアを注文されたときには、次回のメニューにはココアが追加されました。社員は楽しんでいるのです。

 毎週水曜日の地域清掃も、10年前に社員が勝手に始めてくれた活動です。こんな社員たちが大石会計の文化を作り上げてくれました。ありがたい話です。

 と言っても、組織ですからそんな立派な社員ばかりではありません。仕事を振ると、「いつも私ばかり」とか「いま別の仕事をしているので」と拒否する社員もいないわけではありません。普通の会社と同じで2:8:2の法則通りに社員の棲み分けがあります。

 上位2割の人の提案は、多少の自己犠牲を伴いつつもお客様や会社にとってのプラスを考える傾向にあります。一方、下位2割の人の提案は、全体最適ではなくいつも自分の損得を優先して考える傾向にあります。考えるというよりも、潜在意識がそうさせるのでしょうね。

 まあ私も偉そうにいえる立場にもありませんが、目の前のことについては損をするくらいが丁度いいのです。結果、長い人生を通算したら損ではなくなるものです。絶対に損をしない生き方…それが損な生き方なのです。